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Kinjo News

<部活紹介 3> 演劇部の伝える力(動画付き)

中学校・高等学校

新型コロナウイルス感染予防のために、昨年初めから学校生活の重要な活動である部活動も、尋常ならない制約を受けてきました。最終学年で目指してきた公式試合が中止になったり、舞台や発表の場も無観客やその機会すら失った部活動もありました。そんな部活動にスポットを当てて、学校のホームページで活躍の様子をお伝えします。

3回目は、演劇部の活動をお届けします。創部は、演劇やYWCAの前身と思われる戦前の「文藝部」に遡り、保存されている最古の卒業アルバムにも登場する歴史ある名門の部活動です。コロナ禍前、直近の受賞歴は第72回中日本高等学校演劇愛知県大会奨励賞(2019年8月)があります。

本校の演劇部は、劇を台本作りから作り上げます。テーマとなる事柄を決め、場面作りをしていきます。使う道具やセットは、ほとんど部員たち自身で作ります。日々の活動は、まず表現の基礎となる発声練習を行います。その日の活動が道具や台本作りであっても、寒くても暑くても発声練習から始めます。そして役を演じたり道具を作るために、台本を精読して役柄の心情や心の変化を理解し、立ち振る舞いやセリフで表現できるよう、みなで試行と検討を重ねます。役者はその過程を通して、場面ごとに自分たちの表現したいものに近づけていけるよう、演技と自分の心を整えていきます。

 このように、単に『劇』といっても、セットがあってただ役者がしゃべっているだけではなく、その背後には役を憑依する苦心、努力、失敗、そして喜怒哀楽があります。そんなダイナミックな全身全霊を注いだ創作活動が、演劇にあります。いろんな人がいろんなことを担って1つの劇をみんなで作り上げる。そこに最大の特色があります。

 この公演は、2021年3月26日に名古屋市守山文化小劇場で開催された中部日本高等学校演劇名古屋第2地区合同発表会の舞台です。上演にあたっては、常に換気が行き届いた状態を保ち、本番中もマスクを着用するなど、新型コロナウイルス感染の予防に十分配慮し、出演する生徒の保護者のご理解を得たうえで行っております。

(28分55秒)