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Kinjo News

外部受験を目指す後輩へのメッセージ vol.11 :<一般> 愛知医科大学 医学部 医学科 早稲田彩乃さん

中学校・高等学校
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金城学院高校では、2・3年生にコース分けを行い、進学希望に沿ったカリキュラム編成をしています。1年2学期以降、高大接続型推薦入試(旧制度の内部推薦)で金城学院大学へ進学を希望する生徒は、興味関心や将来の進路に沿った多様性豊かな選択科目の学びに、受験対策の時間をふりむけられるコースⅠを選択します。

国公立大学、関東・関西の難関私大、医学部を目標にする生徒たちは、専ら金城学院大学以外の大学を受験するコースⅡ・Ⅲを選択します。旧帝大を含めた国公立大学、関東・関西の難関私大、国公私立を問わず医学部にチャレンジする生徒たちが多くなってきました。このような外部受験を目指す生徒たちに向けて、先輩たちがどのように難関大学に挑戦したのか、合格体験記を冊子としてまとめて毎年発行しています。

その中から、vol.11として「 愛知医科大学 医学部医学科 」の合格体験として早稲田彩乃さんの記事をご覧ください。

 

 

11.愛知医科大学 医学部 医学科  早稲田彩乃

愛知医科大学医学部医学科に進学しました、早稲田彩乃です。高校ではバドミントン部、生徒会執行部に加え、複数の課外活動に参加してきました。一部ですが、自分の高校生活をまとめます。

〇受験勉強
受験勉強を通して意識してきたことは、学校の勉強を第一に取り組むことと努力を可視化することです。
勉強に費やす時間が単純に短いだけでなく、疲れや睡眠不足で集中できないことが多かった私は、下校後の19〜22時という限られた時間で学校の勉強とは別の「受験勉強」をすることはかえって中途半端になってしまうと考えました。具体的には定期テスト9割以上を狙うことを目標にして一つ一つの分野を確実に抑えるという方針で進めていました。数学を例に挙げると土日に塾で青チャートを予習→月〜金まで予習した範囲の授業を聞く&授業の演習時間にアドバンスを解く→土日にアドバンスのB問題をやる&次週の予習(→始めに戻る)を繰り返し、テスト前にはアドバンスの1問あたりの取り組み回数が3回以上多くて6、7回くらいになっていました。ただ、数Ⅲに関しては定期テストの勉強期間だけでは定着しきれず、先取りした方が完成度は上げられたと思います(とはいえ私の数学力では厳しかったと思う)。結果的に1日のほとんどの時間を過ごす学校という場を利用することで、下校後に時間が取れなくてもある程度のパフォーマンスを出せたのだと思います。
また、計画を立てるだけでなく、やったことも同時に記録していました。具体的には、アプリやメモ帳に科目と勉強時間を記録したり、問題番号の横に解いた日の日付を書いたりしていました。自分の努力量を客観的に振り返ることが出来るので達成感に繋がり、科目や分野ごとに偏った勉強をしていないかも確認できます。勉強の成果がすぐには結果に反映されるわけではないので過程を可視化することで結果に一喜一憂せずにモチベーションを保つことができたと思います。
〇課外活動について
単発で行われるセミナーの参加やエッセイの応募、年単位のボランティアなどあまり分野を選ばず参加していたと思います。学校から募集がかかるものに加え、登竜門や校外プログラム大全、Twitterなどで情報を集めていました。日常生活で親や学校の先生以外の大人と関わる機会は少ないので様々な職種や経歴をもつ人の話を聞けたことはとても有意義な経験でした。課外活動の履歴は出願の際に調査書に記入することもできますが、医学科のように面接がある入試であれば、その経験をある程度自分の言葉で語れるようになることが求められます。私はスマホのメモに活動内容やその感想、キーワードなどをまとめていたので、受験前や面接直前に思い出すのに役立ちました。また、大学によっては修了書のコピーを要求されるので保管しておくことをお勧めします。

〇最後に
大学に入学して1ヶ月が経とうとする今、文理に関係なく幅広い学問に触れられるのは高校生がラストチャンスだったと感じています。同時に様々なキャリアを志すクラスメイトと関わることは高校生だからこそできることだったのだと実感します。受験勉強はもちろんですが、高校生だからこそできる経験や人との出会いをぜひ大切にして欲しいと思います。これから受験をむかえる金城生が充実した学校生活を送れることを願っています。