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Kinjo News

「平和について考える日」に特別講演会を実施しました!

中学校・高等学校

 金城学院中学校・高等学校では、毎年8月の出校日を「平和を考える日」と定め、中学校では平和のために活動をされている様々な方をお招きして講演をしていただいています。今年度は、アジア学院の常務理事である荒川朋子先生をお招きして、ご講演いただきました。

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 アジア学院は栃木県にある農村指導者養成の専門学校です。キリスト教精神に基づき、アジア・アフリカ・中南米の農村から人々を受け入れ、彼らが故郷に戻って「農村の指導者」として活躍できる人材を養成する施設です。ボランティアの方を含め、世界各国の人々が共に生活しています。
 荒川先生は、表面的な平和ではなく、全ての人を幸福にする「真の平和」を追求する大切さを語られました。紛争地域出身の学生が増えている現状にも触れ、平和への道は厳しくつらいものの、愛と忍耐をもって共生を目指すことの重要性を力強く訴えられました。
 この考えに基づきアジア学院では、皆で食を作り感謝して分かち合う「フードライフ」という言葉を大切にしているそうです。「フードライフ」とは、食料生産活動全般を指すアジア学院独自の言葉です。この活動は平和を作り上げる第一歩であると同時に、食べ物の背景を知ることがフードロス削減につながるという具体的なお話も印象的でした。実際にアジア学院では、食料自給率が90%を超え、与えられた資源や命を最大限に生かした営みをしているそうです。

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 講演では、他者に奉仕する「サーバントリーダー」について、エピソードを交え解説してくださいました。サーバントリーダーとは、聖書の中でイエス様が行われた数々の献身的な姿を参考にし、国・地域・年齢など様々な属性の垣根をこえ、全員が活動の「参加者」であるとの自覚を持って、隣人に仕える人のことです。
 講演が終わったあと、内容を振り返るため生徒会による学年対抗クイズ大会が行われ、非常に盛り上がり、講演の内容が生徒たちの心に印象づいていることがよくわかりました。講演を通じて、「平和と共生」、そして真の豊かさとは何かについて、学ぶことができました。アジア学院が実践する「分かち合い」の精神と、「神様の愛に基づいた行動の積み重ね」の実践は、金城学院で学ぶ中学生一人ひとりの考えや行いを見つめ直す貴重な機会となりました。

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